聯友科技、「2024年自動車物流業界優秀イノベーション事例」に選出

概要：グリーンテクノロジー！聯友科技が循環器具全ライフサイクル管理プラットフォームを構築

このほど、中国物流・調達連合会が主催し、中物聯自動車物流分会が共催する「2024年自動車物流業界年次総会及び中物聯自動車物流分会設立20周年記念大会」が北京で開催された。聯友科技の「器具全ライフサイクル管理プラットフォームプロジェクト」が「2024年自動車物流業界優秀イノベーション事例」に選出された。

グリーン物流の推進により、循環器具のリースが新たなトレンドに

自動車市場の競争激化に伴い、自動車メーカーはコスト削減・効率化・品質向上が求められている。カーボンニュートラルやグリーン物流などの環境理念が主流となる中、物流プロセスにおける使い捨て包装の使用削減と循環器具の利用率向上が求められている。大量の包装資材や輸送用循環器具を購入すると、多額の資金を占用する上に、器具のメンテナンス・管理・保管などのランニングコストが発生し、企業の生産変動や業務調整時に大量の器具が遊休化して利用率が低下する。このため、国内大循環における器具の総合リース活用がトレンドとなっている。

循環器具リースモデルは、企業が固定調達コストをオンデマンド型の可変賃借料コストに転換するのに役立ち、企業の資金負担と運営コストを大幅に軽減できる。循環器具リースモデルは器具の一元管理、修理、配分により使用効率を向上させ、資源の最大活用を実現するので、グリーンで持続可能な戦略目標に合致している。

聯友科技器具全ライフサイクル管理プラットフォーム：コスト削減の切り札、高効率で透明性を実現

聯友科技器具全ライフサイクル管理プラットフォーム（CMS）はサプライチェーンプロセスのコスト最適化を設計理念とし、ネットワーク最適化、経路最適化、積載最適化などのアルゴリズムを通じて運用ソリューションを提供。プラットフォームの透明で可視化されたチェーンにより、ネットワーク内の空きコンテナ在庫の可視性を常に確保し、供給オーダーの確実な履行と効率的な配分を実現する。

器具全ライフサイクル管理プラットフォーム（CMS）の全体システムブループリントは、システムプラットフォーム層（PaaS層）、クラウド管理システム層（SaaS層）、アプリケーションフロントエンド層などで構成され、工場ERP、運送業者TMS、顧客ERPとデータ連携インターフェースを構築し、データのリアルタイム連動を保証する。

ü  システムプラットフォーム層（PaaS）は主にデータベース管理、プロセスデータ及び基本データの管理を含み、MP技術プラットフォームによるシステム全体の監視とマイクロサービス管理を実現し、業務拡張と変化管理に対応するための迅速なシステム配置を可能にする。

ü  クラウド管理システム層（SaaS）は実際の注文管理、プロセス予測管理、輸送プロセス管理、倉庫プロセス管理及び決済、クレーム、棚卸管理などを含み、サプライチェーンコントロールタワーを構築してプロセスデータを分析・管理。権限に応じて関連レポートデータを可視化し、チェーン全体のプロセス管理を透明化・可視化する。

ü  アプリケーションフロントエンド層はPC端末、モバイル端末、タブレット端末及びミニプログラムなど多様な端末方式のアプリケーションに対応する。

「友」事例

聯友科技が自動車グループ向け循環器具のデジタルインテリジェント管理を支援

ある自動車グループ傘下の器具管理会社は、10社以上の自動車メーカー生産拠点、数千の部品工場及び部品サプライヤーの物流器具を一元管理し、数百万の器具の流通管理を処理する必要がある。聯友科技は同社向けに器具全ライフサイクル管理プラットフォームを構築し、循環器具リースモデルにシステムサポートを提供し、器具管理効率を向上させ、器具運営コストを削減する。

☺各拠点を統合し、全国の拠点及び工場に適合するプロセスルール、標準及びフォームを策定し、複数の自動車メーカー生産拠点、数千の部品企業及び器具を使用する部品サプライヤーが統一的に設定可能な標準に従って操作できるようにする。

☺異地転配では、各地域の器具使用と循環の不均衡を解決するため、器具管理システムがLESまたは各工程のWMSからPEEPデータを抽出し、各自動車メーカーの生産量変化を追跡。生産量変化が設定された閾値に達すると、潜在的な器具転配（購入）需要が発生し、需要循環ルールに基づき器具需要を予測し、事前に異地転配または調達を行う。貨物量、距離、単価を基に、時間要件を満たす前提で通常運営モデルを構築し、単価と物流要因の変更に応じて異なる最適輸送ルートを生成し、業務レベルでの総合的な選択を可能にする。

☺異地返却では、器具需要オーダーが発生した場合、器具管理システムはローカル調整計画または異地移動計画を生成し、遠距離部品サプライヤーは配送後に空き器具を返送する必要がなく、異地返却を実現し、空き箱返送の輸送ロスを削減。次工程の供給時には部品サプライヤーが直接器具需要を提起し、ローカル器具センターが近所から空き器具を提供することで、遠距離器具輸送を解消し、全体の器具大循環を実現。

☺ルート最適化では、各器具センターは部品サプライヤーの需要を満たすため、最適ルートを計算し、輸送コストを削減。器具管理プラットフォームには多数の成熟モデルが組み込まれており、特にオペレーションズリサーチのルート最適化モデルで単一車両の最適ルートを算出し、車両容量と時間制約に基づき車両数とルート数を決定するのが多用される。またmilkrun（循環集荷）システムの逆方向配送モデルも採用可能。

☺器具全ライフサイクル管理は、器具位置情報収集手段により器具の位置と数量情報を取得し、サプライチェーン各段階における在庫、入出庫データ、輸送データをシステム上で可視化する。これにより、情報フローと実物流を完全同期させ、サプライチェーン全体の可視化管理のための基盤を構築している。

ある自動車グループの器具全ライフサイクル管理プラットフォームは2024年導入以来、調達コストが15%～20%削減し、器具修理コストが20%～30%低減し、全体運営コストが約20%削減した。器具全ライフサイクル管理プラットフォームは器具の適正配置により、器具回転率を低下し、新規器具の生産と使用を削減。これにより、資源の節約とグリーンで持続可能な発展を促進している。

*関連データは推定値である